これ違法なの?ハンドメイド作家のきほん「著作権」について

ハンドメイド作家・販売
  • 他のハンドメイド作家さんが同じような作品を販売している…
  • 人気の作家さんの作品をマネして作って販売しても大丈夫?
  • 著作権を侵害するとどうなるの?

ハンドメイド作家として活動していく上でこんなことを
疑問に思ったり不安になったことはありませんか?

こんにちは、まりんこです。

ハンドメイド作家として活動していく上で押さえておくべき「著作権」について
わかりやすく解説していきます。知らない方は大変な事が起きる前に確認してみましょう!

目次

著作権とは?

著作権とは、知的財産権のひとつで、著作人格権と著作権のふたつによって成り立っています。
・「著作人格権」とは、著作物を通じて表現する著作者の人格を守るための権利のこと
・「著作権」とは、著作権者が著作物を販売したり、著作物の利用を許可したりするとき
その利用料を受け取ることができる権利のこと。

著作権法によると、著作物とは
「思想または感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術
または音楽の範囲に属するもの」と定義されています。その著作物を守るのが著作権。
かんたんな言葉を使うと、著作権は自分のアイデアや作った物を
他人に勝手に盗まれないように守る権利です。ハンドメイド作家である私たちは、
著作権を侵害しないよう作品を制作・販売する必要があります。

  • 著作権は、申請などが必要なものではなく、作品を作った時点で発生します。
  • 著作権は「知的財産権」の1つで、「表現したもの」を保護するものであり

「アイデア」を保護する特許とは異なりますので理解しておきましょう。

 

ハンドメイドの著作権について解説

では、ハンドメイド作品の著作権の扱いはどうなっているのでしょうか?

結論から言うと
アクセサリーやバック、衣類などの実用品で、量産を前提としてデザインされたものは
「著作物」とはみなされない、つまり「著作権」は発生しないのです。

びっくりですよね?でもね、だからといって何でもアリではありませんよ!
自分のデザインしたものを守る方法もあるので解説していきます。

 

自分でデザインしたアクセサリーを守るには?他の作家のマネをしても大丈夫?

デザインに関して権利を持つためには「意匠権」や「商標権」を申請・登録する必要があります。
自分のデザインであることを申請し「ブランドに対する信用」「オリジナリティ」をなどを
認められれば「意匠権」「商標権」が与えられますが申請基準が高く
ハンドメイド作家のデザインが権利を得ることはとても難しいといえます。

だからと言って、人気の作家さんの作品をマネして作品を作り販売するのは
モラルが欠けた行為といえます。悪い言い方をすれば盗作行為にあたります。

人気の作品をコピーして作って販売すれば売れるかもしれませんが
あなたがそんな事をせずに自分のデザインを追求して成功することを私は願っています。

 

これは違法です!著作権侵害になるハンドメイド作品

あなたの作品は大丈夫?著作権侵害になっていないか、しっかりチェックして行きましょう!

 

ブランドロゴやキャラクターの模倣

一番わかりやすい「著作権侵害」になります。
既存のロゴやキャラクターはすでに著作権者がいるため、それらを模倣して販売した場合、
はっきりとした著作権侵害となります。コピー商品の販売は絶対NG!!

(有名ブランド・アニメキャラクターなど)

まったく同じロゴやキャラクターでなかったとしても、
もともとのブランドやキャラクターを連想させる場合にも著作権侵害となります。

 

ブランドロゴやキャラクター生地の利用

キャラクターやロゴがダメならそれを用いた生地もNGです。

生地の種類の中には「商用利用不可」とされているものが少なくありません。
商用利用不可とは、その生地で作品を作ることは認められていても、
それを販売することはできないということになります。
手芸店で手軽に購入できる材料でもありますが、
自分で加工して考えたデザインであっても「著作権侵害」になります。

著作権マーク © がついた布地を利用する場合も注意が必要です。
使用する場合には、その布地の製造元(著作権者)に使用規約を確認する必要があります。

 

本に掲載されている作品を模倣

基本的に本などで発表されているレシピや型紙には「著作権」があります。
利用すると「著作権侵害」に当たると考えたほうがよいです。

 

市販の製作キットで作った作品

特に注意したいのが、市販されているキット。

初心者用のキットは、素材だけでなく制作に必要な工具や組み立ての説明書などもセットになって
販売するため、ハンドメイド初心者にとって始めやすい販売のツールになりがちですが
これらのキットにも著作権は存在します。
そのため、自分で組み立てたキットであっても、それを販売することは「著作権違反」となります。

著作権を侵害した場合の罰則は?

著作権の侵害にあたるようなハンドメイド作品を出品すると、
販売サイト側からアカウント停止などの処分を下されることがあります。
せっかく製作して販売活動をしていたのにアカウントが停止されてしまったらすべてが水の泡…

著作権などを侵害する行為は刑事罰の対象となります。

民事上も、著作権などの侵害について差し止め請求や損害賠償請求をされることがあり
今後の作家活動に影響がおよぶことになりますので
十分な知識を身に着けて「著作権侵害」にあたらないよう気を付けてください。

著作権侵害にならないハンドメイド作品を作ろう!

「著作権侵害」にならない作品は

  1. 自分でデザインしたキャラクター
  2. 利用許可・販売許可を得た作品

 

この2点!何よりもデザインを自分で考えて作り出したものです。

言葉が悪いかもしれませんが、仮にも作家として収入を得ようと思うなら
作品作りに大いに時間を割いて、試作を重ねて自分のオリジナルデザインを作り上げて下さいね。

まとめ

今回はハンドメイド作家が押さえておくべき「著作権」について解説しました。

知らず知らずのうちに「著作権侵害」に当たる行為をいていませんでしたか?

さらに詳しく知りたい方はクリエイターさん向けに解説された本があります。


 

少しでもあなたの作家生活のお手伝いが出来たら幸いです^^